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食品による窒息・誤嚥事故に注意

管理栄養士の山内です。一年で最も寒い時期を迎え、春の訪れを待ちわびながら過ごす毎日です。春の訪れといえば立春ですが、今年の立春は通常の2月4日ではなく2月3日となるため節分も前日の2月2日となります。ぺんぎん保育園では節分に向けて童謡「鬼のパンツ」を歌ったり、枡づくりをしたりと鬼退治の準備はバッチリです。

さて、鬼退治に欠かせない豆まきで使われることが多い節分豆ですが、子どもの窒息・誤嚥事故のリスクが高い食品として注意が必要です。食品をかみ砕く力や、飲み込む力がまだ弱い乳幼児にとっては食べづらい食品は他にもあります。今回は、食品の事故防止についてお話をしたいと思います。

目次

食品による子どもの窒息・誤嚥事故の実態

医療機関ネットワーク事業による事故報告件数では、平成22年12月から令和2年12月までに医療機関から寄せられた情報のうち食品により14歳以下の子どもが窒息または誤嚥した事故情報が164件あり、そのうち5歳以下の事故が86%を占めていたということです。気道からの異物除去などの治療で入院を要する例が37件、死亡が1件ありました。原因となった食品は、あめ、ラムネ、グミ、せんべい、あられ等で61件と最も多く、豆・ナッツ類も31件、果物も22件と多く報告されています。

窒息・誤嚥の際に体内で起こっていること

嚥下の様子 イラスト
参考:消費者庁 食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!

呼吸時に空気を鼻や口から吸いこんで肺に送り、肺内で空気中の酸素を血液中に取り込んでいます。空気の通路になる鼻や口、のど及び気管を「気道」といいます。一方、食べ物は、口の中で咀嚼されたあと、飲み込む動きにより、のどを通り、食道に入ります。

食べ物はのどに詰まる場合と気管・気管支に詰まる場合があり、気道が閉塞して呼吸ができず、酸素不足になった状態を「窒息」、食べ物がのどに詰まらず気管に入ってしまうと「誤嚥」といいます。のどに詰まると窒息する危険があり、肺の入り口である気管支まで食べ物が入ってしまうと肺炎や気管支炎を引き起こす危険があります。

気をつけたい食品

  • 豆・ナッツ類
    例えば節分豆は乾燥していて軽いので、飲み込む準備ができていないときにのどに落ちたり、息を吸ったときに不意にのどに詰まることがあります。節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、こどもが拾って口に入れないように後片付けを徹底しましょう。指でつぶせない硬さの豆類やナッツ類は、5歳以下の乳幼児には食べさせないようにしましょう。また、枝豆・大豆・グリンピースなどを使用する際は軽く潰し、とろみをつけたり、ご飯やポテトサラダに混ぜ込むなどして豆だけを飲み込まないような工夫をしましょう。
  • きのこ類
    弾力性があって繊維が固いため嚙みにくく飲み込みにくい食材です。1㎝ほどの大きさに切りましょう。
  • わかめ
    のどに貼りつきやすく、噛みにくいため飲み込みにくい食材です。食べやすいように細かく切りましょう。
  • 鶏ひき肉
    唾液を吸収して飲み込みづらいため、のどに詰まってしまう可能性があります。とろみをつけると食べやすくなります。また、鶏ひき肉よりも豚ひき肉の方が脂がありやわらかい食感なので豚ひき肉を使用するのもよいでしょう。
  • ゆで卵
    鶏ひき肉と同様に唾液を吸収して飲み込みづらいため、のどに詰まってしまう可能性があります。細かくして料理に混ぜ込むとよいでしょう。
  • りんご、梨
    生のままだと固く、また噛んだ時に多く出る果汁と一緒に飲み込んでしまうため誤嚥につながる可能性があります。加熱して酵素の働きを抑えることでアレルギーを引き起こしにくくなります。加熱してやわらかくする、またはすりおろしを加熱して水分を均一にして食べるようにしましょう。
  • ミニトマト、ブドウ、あめなどの球状の食品
    ミニトマトやブドウは4等分する、調理して軟らかくするなどして、よく噛んで食べさせましょう。あめなどは5歳以下の乳幼児には食べさせないようにしましょう。

異物がのどに詰まってしまったら

救急車

様子がおかしいと思ったら、すぐに救急要請し、指示を仰いでください。応急手当の方法は、消防署等で救命講習が実施されているので受講して覚えておくとよいですね。窒息後、5~6分程度で呼吸が止まり、心停止、大脳障害へと進んでいきます。救急車が到着するまでに迅速な処置が必要です。

窒息・誤嚥事故につながりにくい食べ方、食べさせ方

家族の食事の風景

・食事前、食事中、食後に適宜水分を摂ってのどを潤おす
・一口にたくさん詰め込まず、一口ずつ嚥下ができたことを確認しながら与える
・よく噛んで食べる
・食べることに集中する
 - 口の中に食品があるときはしゃべらない
 - あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、食べない 

年齢や発達段階によって安全に食べられる食材や形状が異なることや食事中のマナーについて、日頃から家族で話し合いルールを決めておくと良いですね。

この記事を書いた人

管理栄養士免許取得後、薬局や市の保健センターで健康相談、乳幼児健診フォロー、特定保健指導など担当し、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代に関わってきた。ぺんぎん保育園には2017年の開園時より勤務しており、日々安心で安全な給食を提供できるよう努めている。

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