運動プログラムとは?
発達段階に合わせた運動遊びを提供し、
バランスの取れた身体を育むためのプログラムです。
ぺんぎん保育園の『運動プログラム』のポイント
身体の専門家である理学療法士がアドバイザーとなり、発達段階に合わせた運動メニューの提供や、発達指標を基盤とした評価指標を用いて測定を行います。
現在は「筋力・体力」、「バランス・身体感覚」、「走力・瞬発力」、「玩具操作(運動コントロール)」の4つの領域に分け、運動機能を総合的に評価しています。
筋力・体力
手足は勿論、運動の中心を担う体幹(コア)を重視して評価します。
バランス・身体感覚
自分の身体がどのように動いているかという身体感覚、バランス調整能力を評価します。
走力・瞬発力
走る力、動きの緩急の切り替え能力などに着目して評価します。
玩具操作(運動コントロール)
物を操る肩や腕といったコントロール力を評価します。
これらの指標を目安として「今どのくらいの身体の機能が育っているのか」を知ることで、どんなことが得意なのか、どんな部分に伸びしろがあるのかを導き出し、日々の保育に生かしていきます。
『なぜ運動が必要なのか?』
★これから長い人生を生きていく大切な「身体」を育む
人間は5歳頃までに大人の約8割程度までに神経機能が発達するとされています。そのため、リズムに合わせて動いたり、力加減をコントロールしたり、といった運動を調節する能力が顕著に伸びる時期でもあります。幼児期に運動を調整する能力を養っておくと、応用した複雑な遊びや動きの基礎だけでなく、様々な危険から身を守るための基礎を育むことにもなります。
★基礎体力を作ることが、応用動作やより高度な運動の足掛かりとなる
姿勢を保つ力や、運動を持続する能力は、より活発に運動や遊びを行えるために必要な機能であると同時に、体力に関わる大切な要素でもあります。全身を力いっぱい動かしたり、続けて体を動かして遊んだりすることは、発達に向けた適度な刺激となり、持久力や筋力、心肺機能の向上につながります。
★運動習慣が身につくことで、「こころ」の成長を助ける
幼児期に体をよく動かして遊ぶ経験をした子どもは、その後も自発的に体を動かす傾向にあることが文部科学省の調査でも証明されています。自発的に身体を動かすようになると、積極的に取り組む姿勢も身につくようになり、精神面(こころ)の成長にも大きく影響してきます。