葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

9月の絵本『わにわにのおでかけ』

こんにちは、保育士の廣島です。まだまだ暑い日が続く9月上旬、子どもたちは水遊びを楽しみながら過ごしていました。そんな中、夏ならではのお祭りや日本の伝統的な行事に親しむ機会をつくりたいという思いから、“おまつりごっこ”を計画しました。

絵本『わにわにのおでかけ』をきっかけに、かき氷やチョコバナナづくり、屋台をめぐるバッグづくりなどを行い、わにわにの世界を感じながら少しずつ準備を進めました。今回は、その準備の様子とお祭り当日の子どもたちの姿をご紹介します。

目次

絵本の紹介

わにわにが帽子をかぶって、おでかけした先はにぎやかな縁日。屋台の音やにおいにわくわくしながら、思うままに楽しみます。ユーモラスな表情やしぐさが魅力で、お祭りの高揚感や“自分で楽しむ力”を感じられる一冊です。

絵本の読みあいの様子

絵本読みあいの様子

最初は静かに見ていた子どもたちも、何度か読むうちに“ずりずり づづづ”という、わにわにの足音にケラケラ大笑い。気づけば一緒に体を動かして“ずりずり歩き”を楽しむ姿が見られました。

お祭りの準備

かき氷づくり

保育者が用意したかき氷に、シロップに見立てた絵の具を筆でぬりぬり。「何味にする?」の問いかけに「ピンク!いちご〜!」と元気に答える子や、好きな色を選んで丁寧に塗る子もいました。

白い部分を見つけては「ここも!」とまんべんなく色をつける姿もあり、絵の具をたっぷりのせると、シロップがたら〜りと流れてとってもおいしそう。思わずペロッと舌を出して食べるまねをする子もいて、可愛らしい笑顔をたくさん見せてくれました。

チョコバナナづくり

棒に刺した黄色いバナナに見立てたものへ、茶色の絵の具をチョコレートに見立ててぬりぬり。バットに入った絵の具が本物のチョコのようで、「おいしそう!」「いっぱいチョコつける!」とワクワクの声があがりました。

くるくる回しながら上手に塗り、できあがると「見てー!」と嬉しそうに見せてくれたり、パクっと食べるまねをしたりと、とても楽しそうな子ども達でした。

翌日には、カラースプレーに見立てたカラフルなマスキングテープでデコレーション。普段あまり使わない素材に興味津々で、思い思いに飾りつけを楽しんでいました。

おまつりバッグづくり

屋台めぐりで使うバッグには、子どもたちの手形で作ったかき氷や、保育者が作った法被・提灯などのお祭りモチーフを貼り付けました。かき氷の上には、カラフルなフルーツのパーツをペタペタと貼りつけ、楽しそうな笑顔があふれます。

丸シールを貼ったり、水性ペンでなぐり書きをしたり、2歳児クラスはビー玉アートの色画用紙を使ったりと、クラスごとに表現もさまざま。世界にひとつだけの“おまつりバッグ”が完成し、子どもたちはお祭り当日を心待ちにしていました。

お祭り当日の様子

盆踊り

お祭りまでの毎朝、体操の時間にみんなで練習してきた盆踊り。当日にはすっかり慣れて、音楽が流れると自然と体が動き出す子もいました。笑顔で輪になり、手をたたきながら元気いっぱいに踊りました。

おみこし

「わっしょい!わっしょい!」の掛け声に合わせておみこしを担ぎ、園中に元気な声が響きました。おみこしには子どもたち一人ひとりの顔写真がついた団扇が飾られており、自分の顔を見つけてにっこりしたり、お友だちを見つけて「○○くんだ!」と嬉しそうに教えてくれたりする姿が見られました。

屋台めぐり

保育者手作りの提灯型スタンプラリーの台紙を首から下げ、屋台をワクワクしながら巡りました。それぞれの屋台でシールをもらいながら、かき氷・チョコバナナ・焼きとうもろこし・たこ焼き・アヒルすくい・ひもくじなど、たくさんのコーナーを楽しみました。

たこ焼き屋では、たこ焼きのボールをカゴに投げ入れるゲームに夢中になったり、中には、ボールを山盛りに集めて“たこ焼きを食べるまね”をしたりする子もいました。

ひもくじも大人気で、ひもを引っ張ると下から品物が出てくる仕掛けに興味津々。穴をのぞいたり、お店の裏側にまわって中を見てみたりと、子どもたちの好奇心があふれていました。仕組みを理解すると、自分でおもちゃを持って店員さんのように動かす姿もありました。

おみせやさんになって

2歳児クラスはお客さんを楽しんだあと、法被に鉢巻を巻いて今度はおみせやさんに変身!「いらっしゃいませ〜!」「おすすめはこれです!」と元気に声をかけながら、お仕事気分を楽しんでいました。

1歳児クラスのお客さんが来ると、「どうぞ」とバッグに品物を入れてあげたり、「シールはここだよ」と優しく教えてあげたりと、お兄さん・お姉さんらしい姿もたくさん見られました。店員さんになりきってやりとりを楽しむ子どもたちの笑顔が、とても可愛らしいひとときでした。

お祭りの日は、給食も月に2回あるイベントメニューの日でした。いつもと少し違う特別なお給食に、子どもたちは「おいしいね!」と笑顔いっぱい。おまつり気分のまま、特別な一日を過ごしました。

絵本の中のわにわにのように、自分で見て、感じて、楽しむ姿がたくさん見られたお祭りでした。友だちと笑い合い、協力しながら作り上げた経験は、子どもたちにとってきっと特別な思い出になったことと思います。

保育士のコメント

異年齢の交流の中では、「自分がやりたい!」「ぼくの!」「わたしの!」という気持ちがまだまだ大きい時期ですが、そんな中でも小さい子に声をかける優しさや、思いやる気持ちが少しずつ育ってきています。また、小さい子も「優しいな」「うれしいな」と感じ、憧れの気持ちを持てるようになってきました。すべてを導くだけでなく、そっと見守りながら、困った時に手を差し伸べることで、お子さんの新たな一面を見つけることができるかもしれませんね。

この記事を書いた人

静岡市出身。幼稚園教諭として担任業務を経験する中で、乳児保育の重要性を実感し、一人ひとりと丁寧に関われる小規模保育園での勤務を志しました。子どもたちは皆それぞれに個性があり、その違いを大切にしながら、愛情をもって日々向き合っています。子どもたちの笑顔に、日々癒されながら保育に携わっています

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