葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

10月の絵本『おつきみっておいしいね』

こんにちは、保育士の佐藤です。11月に入り、朝夕の風がぐっと冷たくなり、園のまわりの景色にも少しずつ冬の気配が感じられるようになりました。

お散歩では、子どもたちが“秋みつけ”を楽しみ、どんぐり拾いに夢中になっています。
お散歩バッグいっぱいに集めたどんぐりを見せながら、「ママに見せる!」「パパに見せる!」と嬉しそうに話してくれる姿がとても微笑ましいです。

さて10月の絵本プログラムでは、『おつきみっておいしいね』を読み、お月見にまつわる活動を楽しみました。

絵本に登場するお月さまの形の変化に興味を持った子どもたちは、その気づきをきっかけに、秋の味覚に触れたり、紙粘土でお団子を作ったりと、自然や文化に親しむあたたかい時間を過ごしました。そんなお月見会の様子をご紹介いたします。

目次

絵本の紹介

しかけをめくると、お月さまの形が少しずつ変わっていく――そんな“月の満ち欠け”をやさしく楽しめる、お月見の季節にぴったりの絵本です。

三日月から半月、そしてまんまるの満月へ。お月さまがだんだん大きくなっていく様子が視覚的にわかりやすく、ページをめくるたびに「どうなるのかな?」とワクワクします。

ふゆのいちこさんの可愛らしいイラストで、秋の夜空やお月見の場面がほっこりと描かれているのも魅力です。最後には、くまの家族がみんなでお月見をしながら「おいしいね」とお団子を食べる姿が登場し、読む人の心まであたたかくなる締めくくりになっています。

お月見という行事に自然と親しみながら、秋の季節感も感じられる一冊。読み終わるころには、親子で夜空を見上げて「今日はどんなお月さまかな?」と話したくなるような絵本です。

絵本の読みあいの様子

読み進める中で、だんだんと大きく、まあるくなっていくお月さまに子どもたちはすぐに気付き、「あ!」と指をさしながら保育者に知らせてくれました。ページが進むたびに表情がぱっと変わり、お月さまの形の変化を楽しんでいる様子が見られました。

最後のページでお団子が出てくると、みんなで指先をつまむようにして「ぱくっ」と食べる真似をしたり、「おいしいね」と声を弾ませたりして、絵本の世界を一緒に楽しむことができました。

お月見会の様子

お月見ってなぁに?

お月見会のはじめに、子どもたちと一緒に「お月見ってどんな日?」というお話をしました。満月を見る日であることや、秋に実った食べものに感謝する行事であることをお話ししました。

さらに、お月見に関するクイズタイムも実施! 「お月見の日におそなえするのはどれかな?」「まんまるで白いものは?」などの質問に、子どもたちは絵をじっと見比べたり「これ!」「おだんご!」と元気に答えてくれました。

秋の味覚にふれてみよう

クイズのあとは、実際に秋の味覚を見たり触ったりする時間をつくりました。なし・ぶどう・さつまいも・栗などを並べると、子どもたちの目がぱっと輝いていました。

「つるつる!」「なんかいいにおいする〜」などと、手に持ったり、そっと触って感触を確かめたりしながら興味津々。「これなあに?」「たべたことあるよ!」と保育者とのやりとりも弾みました。いろいろな形・色・におい・重さの違いに気付く姿もあり、まさに“秋ならでは”の自然にたっぷりふれる時間となりました。

みんなでお団子作り(紙粘土遊び)

紙粘土を使ってお団子作りに挑戦しました。机の上に紙粘土が出てくると、子どもたちはじっと見つめたり手を伸ばしたりして、興味を示していました。

小さな手のひらで紙粘土をコロコロと丸めたり、指先でちぎって感触を楽しんだりと、思い思いのやり方で楽しむ姿が見られました。保育者が「コロコロ〜」と声をかけると、同じように手を動かして真似する子もおり、にぎやかで微笑ましい時間になりました。やわらかい粘土の心地よさが気に入って、手に持ったまま離したくなさそうにする子の姿もありました。

できあがったお団子は、三方(さんぽう)にそっとのせて「どうぞ」とお供えしました。たくさん作ったので乗り切らず、コロコロと転がってしまう場面もありましたが、それもまた楽しいひととき。転がったお団子を見つけると、「ここだよ」と指さしたり、保育者と一緒にそっと戻したりと、みんなで協力する姿がありました。

お月見メニューを楽しみました

お月見会の日の給食は、お月さまにちなんだ特別メニューでした。お月さまに見立てた、まあるいかぼちゃがのった「お月見うどん」が登場すると、子どもたちは目をまんまるにして興味津々。

「おっつきさま〜♪」と口ずさみながら、ぱくぱくとほおばる姿がとても可愛らしく、保育室がほっこりとした雰囲気に包まれました。行事と食事がつながることで、季節を感じながら食べる楽しさも広がったように思います。

保育士からのコメント

行事(お月見会)を“勉強”として捉えるのではなく、子どもたちが季節や文化を自然に“感じるきっかけ”として大切にしています。「おだんごつくったよ」「くだものさわった〜」と教えてくれる子どもたちの言葉には、そのときに感じたことや嬉しかった気持ちが、たくさん詰まっているように思います。

ぜひ、ご家庭でも夜の空を一緒に見上げて、お月さまを探してみてください。「うさぎさんいるかな?」とお話ししながら、子どもたちの言葉や気づきをゆっくり聞いてあげてくださいね。

この記事を書いた人

静岡市出身。二児の母としての子育て経験から保育の魅力に惹かれ、保育士の道を選びました。出産や育児で得た学びを活かしながら、“子ども一人ひとりの気持ちに寄り添う保育”を大切にしています。日々の保育の中で見せてくれる子どもたちの笑顔や成長に癒され、元気をもらいながら楽しく働いています。

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