こんにちは、栄養士の森田です。今年も残るところあとわずかになりました。寒さも一段と厳しくなり、風邪をひきやすい季節ですので、長期休みの期間も早寝早起きと食事のバランスを意識して、免疫力をつけていきましょう。さて、正月の料理として昔から伝わる「おせち」があります。それらを今回はご紹介します。
そもそも、おせち料理とは
従来のおせちは収穫の報告、お礼をするために神に供えました。重箱(じゅうばこ)を使うのは「福が重なる」と言われており、おせち料理を重箱に詰める保存方法は、江戸時代に入ってから始まったことです。縁起が良いとされる5、7などの奇数で料理を詰めて、向きや並べ方などのしきたりが地域によって残ります。また、三が日は包丁を使わないなどの言い伝えがあり、「縁を切る」につながるからとされています。その他にも、接待で忙しかったりなどそういった理由で、年末のうちにおせちの味を濃く作って保存を効かせることで、正月は台所に立つことを減らしたと言います。
現代のおせちでは、おしゃれなアレンジの効いたおせちも増え、有名な料理人が作るおせちをネット通販などで楽しめるようになったため、予約して購入するご家庭も増えています。
おせち料理の種類と意味
おせち料理は、ひとつひとつの料理に意味があります。
・こんぶ→「よろこぶ」
・田作り→「五穀豊穣を願う」片口イワシを撒いて豊作となった田畑があったことから。
・伊達巻→「知識が増えることを願う」書が巻物にされていたことから。
・かずのこ→「子孫繁栄」ニシンの卵は数が多いことから。
・たい→「めでたい」
・黒豆→「まめに暮らせるように」
・栗きんとん→「金運呼ぶ」黄金色をしているので、財宝に例えられている。
おせちの由来
おせち料理の由来は、1年を通しての無病息災、作物の豊作、子孫繁栄などを願い、神にお供えして無事を祈る行事が始まりとなっています。その時にお供えするものを「御節供(おせちく)」と呼ばれていたそうです。そこからだんだんと庶民にも広まり、「御節供(おせちく)」から「おせち」と呼ばれるようになりました。おせちは、1月1日に食べる日本人にとっての特別な行事食です。是非、お子さんに、おせち料理を説明する時に参考にしてみてください。