2月のこの時期は、自治体の一次審査も終わり、二次審査の結果待ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。二次審査に対する期待と不安がいっぱいのことと思います。そんな時、認可外保育園の検討が頭をよぎりますよね。ここでは、認可園の審査待ちをされている保護者の方とお話をする際に、ポイントとしてお伝えしている「基本のき」になる部分の一部をご紹介します。保認可外保育園を検討する際におさておいた方が良いことをピックアップしましたので、是非参考にしてみてください。
「認可」と「認可外」の違いをおさえましょう
認可外=無免許というイメージがあり、認可に比べて質が劣っているという誤解を持つ方も多く見受けられます。まずは、認可と認可外の違いについてご説明いたします。
- 認可・・・厚生労働省の定めた基準を満たし市区町村が認可をした園
- 認可外・・上記以外の保育園
以下の様に読み替えてみてください。
- 厚生労働省の基準 (→認可外は、その他の基準を満たして運営している)
- 市区町村が認可した (→認可外は、 市区町村以外の認可を受けている)
単純に、認められているか・いないかではなく、厚生労働省 × 市区町村の組み合わせになっている場合に限定して、「認可」と呼ばれています。では、次に認可外の分類について、触れていきます。
認可外の分類をおさえましょう
まず住んでいる自治体によっても、様々な形態があるのですが、代表的なものとして、以下の3つに分類されます。
- 東京都認証保育所
- 企業主導型保育園
- 上記以外の認可外保育所 (ベビーホテル、ベビーシッター、インターナショナルスクールなど)
それぞれの管轄省庁 (都道府県含む)や運営基準について以下をご参照ください。
認可外保育所の概要
東京都認証保育所 | 企業主導型保育園 | それ以外の認可外保育所 | |
管轄 | 東京都 | 内閣府 | なし |
運営基準 | 東京都が定めた基準 | 内閣府が定めた基準 | 様々 |
料金 | 0円~80,000円の範囲 | 0円~37,100円 の範囲 | 様々 |
東京都認証保育所や企業主導型保育園は料金にも上限がある上に、運営基準についてもしっかりとした基準に即して運営がなされています。ですので、市区町村の管轄ではないものの、東京都であったり内閣府といったところがしっかり管轄している事業となります。さらに、認可園と同等の基準で運営されている認可外保育園が実は多いということをしっかりとお伝えしておきたいと思います。
インターナショナルスクールなど「上記以外の認可外保育園」では基準通りの運営がなされていない園もあるのでは?と心配される方もいらっしゃると思うので、次をご覧ください。
「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」が交付されているか
実は、認可外保育園であっても、保育所開設の際は自治体に届け出が義務付けられています。そして、定期的に自治体が監査のために、来園して運営状況について確認をします。さらにしっかりとした基準 (認可園と同等の基準)で運営がなされている保育園には、「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」が発行されています。こちらの証明書が発行されているか、確認してみてください。良心的な園はすぐに回答いただけると思います。
実際に保育園の見学してみましょう
認可外保育園に対する誤解も解け、しっかりとした基準で運営がなされていることが確認出来たら、あとは保育の質や職員の雰囲気、園の作りがイメージされているものと合致しているかどうかを足を運んで見極めてみましょう。園の見学をする際には、実際の園の活動状況も見せてくれる様にお願いすると良いでしょう。ぺんぎん保育園は、午前10:30~見学を開始することが多いです。その時間帯は、お散歩から帰ってきた園児たちの着脱やトイレトレーニング、その後の給食の流れを見ることが出来ます。
最後に
今回ご紹介したポイントは「基本のき」です。認可園との違いや基準といった少し堅い内容となってしまいましたが、園探しに苦労されている保護者の方に、認可外に対する正しい認識をもっていただくことが、良い園を選ぶにあたって非常に大事なポイントになると感じております。本記事が保護者の皆様にとって素敵な保育園選びの一助になれれば幸いです。