葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

夏の感染症(咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナ)について

こんにちは。看護師の望月です。梅雨も明け、夏の暑さが本格的になってきました。保育園はプールを楽しむ子どもたちの声で賑やかです。

暑さが本格的になると、エアコンや冷たい飲み物などで体が冷えやすくなる季節です。そんな時期に流行しやすいのが「夏風邪」。大人よりも免疫力が弱い子どもたちは、夏にも感染症にかかりやすく注意が必要です。 今回のコラムでは、夏に流行りやすい感染症についてご紹介いたします。

目次

夏風邪とは?

夏風邪のイラスト

「夏風邪」とは、夏に流行するウイルス感染による風邪の総称で、代表的なものに以下のような感染症があります。これらはどれもウイルスが原因の感染症であり、飛沫感染や接触感染で広がります。

咽頭結膜熱(プール熱)

  • 高熱(38℃以上)
  • のどが痛む
  • 結膜炎(充血・目やに)
  • 下痢、腹痛を伴うことも
  • 高熱が5日間ほど続くことがある
  • 一週間程度で症状は治まる

【登園再開の目安】
発熱、充血等の主な症状が消失した後2日経過していること
※医師の意見書の提出が必要です

手足口病

  • 手のひら、足の裏、口の中などに発疹が出る
    ※腹部等に発疹は出ない
    ※口内の発疹が痛むことも
  • 発熱あっても37℃台
  • 通常は、数日のうちに自然治癒する
    ※発疹も一週間ほどで消える
  • 高熱、おう吐、頭痛の症状が出たら、医療機関を受診

【登園再開の目安】
発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
※登園届(保護者記入)の提出が必要です

ヘルパンギーナ

  • 突然の高熱(38℃以上)
  • 口の中に水ぶくれができ、のどや口内が痛む
  • 高熱が2~3日間続くことがある
  • 一週間程度で自然治癒

【登園再開の目安】
発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること
※登園届(保護者記入)の提出が必要です

どうやって予防する?

睡眠の大切さアイキャッチ画像
  • 手洗い・うがいの徹底:外遊びや食事前、トイレ後は必ず行いましょう。
  • タオルの共用は避ける:感染源になりやすいので個別に。
  • 室温・湿度の調整:エアコン使用時は冷えすぎに注意。
  • 睡眠と栄養をしっかりとる:十分な休息とバランスのよい食事で、夏の体調を整えましょう。

もし夏風邪にかかったら…

水分補給の様子
  • 高熱が続く、ぐったりしている、水分が取れない場合は早めに受診をしましょう。
  • 夏風邪はどれも特効薬はありません。休むことがいちばんの薬です。
    しっかり回復させる方が、ぶり返しにくく、長引きません。
  • 水分やアイスクリーム、ゼリーなど、食べやすいもので水分補給をしっかりおこないましょう

まとめ

今回のコラムは流行りやすい夏風邪について紹介するコラムでした。いかがでしたでしょうか。夏風邪は、誰でもかかる可能性のある感染症ですが、予防と早めの対応で重症化を防ぐことができます。 ちょっとした心がけが、夏風邪予防につながります。 ご家庭でも、体調の小さな変化に気づいてあげられるよう、普段からお子さんの様子をよく観察していきましょう。今年の夏も元気に過ごしていきましょう。

この記事を書いた人

静岡市出身。こども病院などの病院勤務を経て現職に。保育園看護師になったきっかけは、病院勤務時代に、もっと保護者やこどもたちに深く関わっていきたいという想いから。優しい見た目と芯の強さを併せ持つ望月看護師のファンも保護者の中には多い。

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