寒さが身に染みる季節となり冷える日もありますが、クリスマスの飾りでキラキラとにぎやかなぺんぎん保育園は温かい雰囲気に包まれています。
さて、一年の締めくくりとなる12月は二十四節季で冬至を迎えます。そこで今回は季節の行事である冬至とその行事食についてお話します。
冬至とはどんな日?

冬至(とうじ)とは、一年のうちで昼の時間が最も短く、夜の時間が最も長くなる日のことです。反対に一年のうちで昼の時間が最も長くなる6月21日頃を夏至(げし)といいます。
冬至は太陽の高さが最も低い位置を通るため日照時間が短くなるわけですが、夏至と比べると、約5時間も日照時間が短いそうです。現在の暦では冬至は12月21日頃にあたり2025年は12月22日です。
日照時間の短い季節になると、憂鬱な気分になったり気分の落ち込みを感じたりという経験がある方もいるかもしれません。実際、日本や中国では、冬至は太陽の力が一番弱まり、冬至を境に太陽が出ている時間が少しずつ長くなっていく、すなわち、すべての命はこの時季から動き始めるという考えから、昔は冬至の日を一年の始まりとする考え方もありました。これを一陽来復(いちようらいふく)といい、冬が終わり春が来るように、悪い時期が続いた後に良い状況へと好転することを意味します。
運気アップの食材を食べよう
そのようなわけで、冬至には幸運を呼び込むために、かぼちゃ(別名:なんきん)をはじめ、にんじん、れんこんなど、「ん=運」が重なる食材を食べるようになったそうです。
「ん」がつく食材の中でも、冬至に食べるものといえばかぼちゃが有名ですが、それには栄養の面でも理由があります。 かぼちゃは本来は夏が旬の野菜ですが、夏に収穫したものを貯蔵しておくことで自然と甘味が増すそうです。
さらに、体を温めてくれるβカロチンや風邪を予防してくれるビタミンCなどがたっぷりなので、貴重なビタミン源として冬にもってこいの理にかなった食材なんです。
かぼちゃを使った料理
かぼちゃは加熱するとやわらかくなり素材自体に甘みがあるので、離乳食の初期から使いやすい野菜です。初期は皮を外してつぶして滑らかにすることで舌触りや飲み込みを良くしますが、12カ月以降の完了期では柔らかければ皮つきのままでも与えられます。さらにかぼちゃは電子レンジで加熱でき時短調理ができるので忙しい方にもぴったりの食材ですよ。
かぼちゃと豚肉のごま煮
<材料>4人分
豚ももこま肉・・・・・・・・・・160g
かぼちゃ・・・・・・・・・・・・160g
人参・・・・・・・・・・・・・・40g
すりごま・・・・・・・・・・・・4g
酒・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
片栗粉・・・・・・・・・・・・・12g
だし汁・・・・・・・・・・・・・150ml
しょうゆ・・・・・・・・・・・・小さじ1
みりん風調味料・・・・・・・・・小さじ1と1/2
<作り方>
- 肉、野菜は食べやすい大きさに切り、肉は酒をふって片栗粉をまぶしはたきます。
- 熱した油で1を炒め、調味料を加えて煮、ごまを加えてさらに煮ます。
※かぼちゃは30分程水にさらし、面取りすると煮崩れを防ぐことができます。
スイートパンプキン
<材料>4人分
かぼちゃ・・・・・・・・・・・・160g
無調整豆乳・・・・・・・・・・・25ml
レーズン・・・・・・・・・・・・20g
砂糖・・・・・・・・・・・・・・20g
バター・・・・・・・・・・・・・6g
<作り方>
- かぼちゃは皮をむき、ラップをして電子レンジで加熱、または蒸すか茹でて熱いうちにつぶします。
- 豆乳を火にかけ、砂糖、バターを加えてよく混ぜ合わせます。
- 1を2に少しずつ加えて混ぜ、柔らかくもどしたレーズンを加えます。
- アルミカップ等に3を入れ、170℃のオーブンで表面に焼き色がつくまで焼いてください。
ゆず湯に入る風習も

冬至にはゆずを入れたお風呂(ゆず湯)に入る風習もあります。これには、①ゆずの強い香りで邪気をはらう②「ゆず」と「融通」、「冬至」と「湯治」の語呂合わせから、幸せや健康を願う意味合いが込められています。実際にゆず湯の効果として、血行を促進し体を芯から温めることで風邪予防にもつながりますし、香りでリラックスすることで心身ともに元気に冬を越すことができます。
まとめ

子どもたちに行事の由来や風習を伝えていくことは大切なことですよね。今年の冬至はぜひ、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりしながら冬至のことをお子さんにお話ししてみてはいかがでしょうか?




