こんにちは、保育園看護師の望月です。保育園で働くまでは、病院で看護師の経験を積んできました。そんな私が保育園看護師1年生として、看護師がいる保育園だからこそ大切に出来ている具体的な取り組みをご紹介します。
① こまめな手洗い指導と実践
保育園で働き始め、手を洗う回数が多いことを知り、感染症予防としても良いことだと思いました。食事やおやつの前、外遊びから戻った後、トイレの後などのタイミングで泡石鹸を使い、手洗いを実施しています。子どもの成長発達に合わせて、全部の工程を保育者が行ったり、泡を出すところやハンドペーパーを取るところなど一部だけ手伝ったり、声かけのみで様子を見ていたり、その子にあわせてサポートしています。また、散歩中でもお茶休憩の前に1人1枚除菌シートを渡して、手を清潔にしています。自分で手の汚れを拭き取るのがむずかしい子は、保育者が声をかけたり手伝ったりして実施しています。全て看護師が行っているわけではなく、保育士も子どもたちに手洗いを教えていますが、園全体で手洗いがしっかり習慣化しているかなどについて看護師が確認しております。また、手洗いの音楽をかける工夫も行ってみたことがあります。
② 日々看護師目線で園児の情報共有
ぺんぎん保育園では、登園時に保育士と看護師の2人で受け入れ対応をしています。登園時の体温を測定し、体調に問題はないか聞き取りを行います。保護者が教えてくださる咳や鼻水などの風邪症状や食欲、排便状況などの腹部症状、皮膚状態や自宅での怪我などの情報を集めます。その後の朝礼で保護者から聞いた情報を全体に共有しています。受け入れ対応に出ていない保育士・看護師も園児の体調を把握することができ、保育者全員で園児の体調管理を行なっています。
③ 変化に敏感になるために常に園児に目を配る
登園時だけではなく、こどもの気になる様子があれば検温をしたり全身状態を見て、変化はないか常に観察をしています。表情や機嫌や顔色などを見て、普段と様子が違うと保育士に報告をし、お迎え時にそれらの気になったことを保護者に伝えてもらっています。また、37.5度以上の発熱や嘔吐や下痢など腹部症状が続いた場合は、「体調不良児」として別室で対応しています。また、そのような症状は感染症の可能性があり病院受診をお願いすることがあるので、電話で状況を伝えお迎えを依頼しています。保育園で感染症が広がらないように、体調不良の園児は別室で安静に過ごし、そのほかの園児は保育が継続できるように対応しています。