保育園と幼稚園、どちらも子どもが通う施設です。なんとなく幼稚園は3歳〜、保育園はもっと前から…といった漠然としたことは感じるものの、あまり違いがよくわからない方は多いのではないでしょうか。実際保育園の見学会などでも、保護者の皆様にご説明する機会が多いテーマです。そこで今回は、ここでは多くの保護者の方が共通してご関心が寄せられている、
次の内容について触れていきたいと思います。
・子どもに提供する内容はどう違うの?
・そのことによる子どもへの影響は?
・預かれる時間は違うの?
・それぞれ料金は違うの?
管轄官庁の違い(文部科学省 or 厚生労働省)
“カンカツカンチョウ”というお固いワードですが、全てはここから始まったといっても過言でありません。
保育園・・・厚生労働省(ということで、福祉施設)
幼稚園・・・文部科学省(ということで、教育機関)
それでは、この差により提供する内容の違いを次の②でお示しします。
提供する内容の違い(保育 or 教育)
保育園は働いている間の子どもを安全にお預かりする役割なので、社会福祉の機能が求められている。(保護者が働いている間にお子さんを預かる施設)対して、幼稚園は心身の発達を助長させる役割、つまり教育的要素が求められている。(保護者の就労に関わらず子どもの発達助長のための施設)
保育園は「お預かり中心」、幼稚園は「教育中心」ということが、一般的に考えられている立ち位置となります。
それでは、”幼稚園育ちの子ども”の方が、”保育園育ちの子ども”と比較して、その後の学力に有意差が出てくるのか?と気になります。(後段で解説させていただきました)
利用可能な時間の違い(8時間 or 4時間)
保育園と幼稚園では、預かれる時間が異なります。保育園は保護者の就労を前提としているため標準時間として8時間、幼稚園は教育に特化した目的なので必要十分な時間として4時間程度が一般的です。幼稚園は園によっては、通常の保育時間(4時間)以降に延長保育の様な形式で、お預かり時間を延長する園もあるそうです。(その場合、追加費用が一般的)
料金の違い(一律 or 保護者によって)
大きな違いは下記の通りです。
保育園は「状況によって変動」
幼稚園は「一律」
保育園の料金は、世帯収入や子どもの年齢によって費用が変動します。幼稚園の場合は一律の費用です。月平均は認可保育園が約2万、幼稚園が約2〜3万円です。幼稚園は、世帯年収が低い方も3万円前後かかってしまうので、家庭によっては大きな負担になることもあります。
幼稚園育ちと保育園育ちにはその後の成長に違いが出るのか?
自発的な遊びを大事にする「子ども中心の保育(自由保育)」の子どもの読み書きや語彙力が有意に高いということが明らかになった。(引用:子供の貧困と学力格差/内田伸子/2020年9月17日現在)
ということで、椅子に座らせて、大人が主導するスタイルではなく、どれだけ子ども中心な保育になっているかが、その後の発達(学力や運動機能など)に大きな影響を与えていることが立証されたそうです。
お子さんの発達は、保育園か幼稚園で異なるのではなく、それぞれの園で、提供する”保育や教育の在り方”次第ということです。
子どもに合った園探しをしよう
今回は保育園と幼稚園の違いについて解説してみました。保育か教育か?という点は、”預かり時間”や”費用”に未だそのルーツの跡が見られますが、一番大切にしたい”子どもへの影響”というところにおいては、提供している保育内容の差にある、ということがわかっております。ぺんぎん保育園では、お子さまに合った園探しのお手伝いをさせていただきます。当園への入園にご関心がある方も、広く保育園をお探しの方もお気軽にお声がけください。保護者一人ひとりのニーズに合わせてサポートいたします。