ぺんぎん保育園看護師の望月です。暑さの厳しい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。園ではプール開きが行われ、子ども達が水遊びを楽しむ姿が見られています。今回は、「歯の衛生月間」であった6月に実施した保健教室「歯磨き上手に出来るかな?むし歯予防をしよう」の様子をご紹介したいと思います。
教室の目的
ぺんぎん保育園の園児は、0歳~2歳児です。まだ歯磨きの指導は早いように感じますが、歯磨きは乳歯の1本目が生えたときから始めるとされています。乳歯はエナメル質や象牙質が薄く、柔らかい性質のため、むし歯になりやすいです。乳歯が生え始めるのは8ヶ月頃、そして生えそろうのは3歳頃とされています。
むし歯は早くて1歳頃からなり始めます。その為、0歳の頃から歯磨きに慣れていくことが大切なのです。さらに乳歯には永久歯を正しい位置に導く役割があるため、乳歯が虫歯になると、永久歯の歯並びに影響を与えてしまいます。また、感覚刺激が乏しくなり口の中の触覚・圧覚などが育たないと、成長後に歯みがきを嫌がる・偏食がひどい・食に興味がないなどの影響が出てきてしまうのです。
教室の様子
今回の教室も、0歳~2歳までの全園児参加型で行いました。「毎日歯磨きをしている人?」という問いかけに対し、「はーい!」とお返事をしてくれました。始めに、どうしたらむし歯になるのかを伝えるため、園児の前で大きな口のカバさんを見せながら虫歯についてのシアターを行いました。
『大きな口のカバさんは、ケーキやチョコレート、アイスクリームを食べます。すると、虫歯になってしまい、歯が痛くなってしまいました。そこで、カバさんが歯磨きをして、虫歯を退治していきます。』
その後、実際に一人ずつ口を開けた動物を選んでもらい、むし歯退治をみんなで実施しました。
0歳児さん:動物が少し怖い様子でしたが、歯ブラシを気に入ってくれた様子で、しっかりと握ってくれていました。
1歳児さん:保育者に手を借りながら、「ゴシゴシ」などと言って歯磨きをしてくれました。
2歳児さん:自分の力だけで黙々と、歯をピカピカに磨いてくれました。「先生見て、綺麗になったよ!」「もう一回!」と見せてくれ、何度も積極的に取り組んでくれました。
まとめ
教室ではどの年齢の園児も、年齢に合わせて、歯磨きに触れることができました。実際に歯磨きは行っていないですが、動物の歯を磨いてあげたことで、歯磨きという健康に関わる日常動作に楽しく触れられたと思います。
1歳半頃からイヤイヤ期が始まり、特に歯磨きを嫌がることが多いです。そのため保育園では、保健教室を通して0歳のうちから触れる機会を作り、理解がしっかり出来てくる2歳児にはお友達と楽しく学んでもらえるようにしていきたいと考えています。