葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

主体性を育む保育とは

子育て事業部の齋藤です。気候が安定しない日が続いていますが、子どもたちはお天気の良い日は汗をかきながら戸外活動を楽しんでいます。先日は一緒にお散歩に行ってきましたが、ちょうちょや鳥・お花など、自然との関りを存分に味わっていました。

さて、今回はぺんぎん保育園も大切にしている「主体性」についてのお話しです。「主体性」と一言で表現すると、「具体的にはどのような事をするのだろう?」「おうちでもできる主体性を育む関わり方は?」と疑問に思う事がたくさんあるかと思いますので、主体性を育むポイントをお伝えしていきたいと思います。

目次

“主体性”とは

広辞苑によると、主体性とは「他から影響される事なく、自分の意志や判断によって行動しようとする性質・態度」とあり、わかりやすく言うと「自分で決められる事は自分で決め、行動する」という意味になります。ではなぜ昨今、主体性を育む事の大切さが重要視されているのでしょうか。

主体性のある子どもとは…

まずは具体的にどのような姿が主体性があると言えるのでしょうか。

主体性のある子どもは「自分で考えて行動する力」が身についているため、積極的に行動に移す事ができる姿が特徴的です。目的意識をもって自ら取り組めるようになると、大きくなった時に非常に役立ちます。それはやりたい事や新しい事にどんどん挑戦し、自分の意見をはっきりと伝える事で、社会生活の中でリーダーシップを発揮し、様々な活動に取り組む事ができるようになるからです。

保育所保育指針でも求められている“子どもの主体性”

保育園を運営するにあたって、大切なことの1つが保育の方向性を明記した『保育所保育指針』です。この指針は保育園の管轄である厚生労働省が「保育所保育の基本となる考え方や保育のねらいおよび内容など保育の実施に関わる事項と、これに関連する運営に関する事項について定めたもの」であります。保育士にとっては保育を行うにあたっての国の示したマニュアルです。
その中で「保育に当たっては、一人ひとりの子どもの主体性を尊重し、子どもの自己肯定感が育まれるよう対応していく事が重要である」とあります。それはぺんぎん保育園が大切にしている事でもあります。

主体性を育む為に私たちが大切にしている事

保育現場で心掛けていること

まずは「子どもの気持ちに寄り添う事」「共感する事」です。
お友達に手が出た等、好ましくない行動が起きた際にすぐに叱ったり否定したりする事よりも、その背景を読み取り、まずは「〇〇したかったよね」と共感します。言葉にできなかったその子の思いを汲み取った上で、「〇〇ちゃんはいやな気持ちになったよね、どうしたら良かったかな」と正しい関わり方を一緒に考えたり、小さいお子さんには言葉と表現で伝えたりしていきます。

もう1つは「その子に合った保育・個性を認める」事です。
その時の気持ちによっては活動をしたくない時が出てきますが、そのような時は無理強いせず、保育士とゆったりと過ごせる時間を作るようにしています。また、製作時にはいくつもの素材や色を用意し、自分で自由に選択できるようにしており、それを保育士が受容する事で心が満たされ、意欲や次の機会の活動へと繋がっていきます。

誰でもできる主体性を育むヒント

さて、上記では、ぺんぎん保育園でのお話しましたが、ご家庭でも声のかけ方や接し方をほんの少し工夫する事で主体性を伸ばす事ができます。

①選択肢を与え“自分で選ぶ事ができるようにする”

日常生活の身近なものでよいので、今日着ていくお洋服や、食事中「どれ食べようか」等、選択肢を与えてあげると良いです。選択肢を与えることで、子どもは安心して選ぶ事ができ、その表現した思いを共感する事で主体性が育まれていきます。

「どうする?」だけの問いかけに対して応える事が難しい年齢の子どもには、「こっちとそっち、どっちにする?」と絞って提案する事で決定するハードルが低くなり選びやすくなります。

②子どもの姿を見守る

日々忙しい中、ついつい大人が子どもの身の回りのことを全て行ってしまうケースが多いかと思います。しかし、無理のない範囲で、子ども自身に洋服の着替えや靴の脱ぎ履きなどを行ってもらい、大人は見守りながら子どもが難しい箇所を援助することが望ましいです。子どもが「自分でできた!」という気持ちになる事が大切です。

余裕がない時は、まずは子どもたちができるものから少しずつ取り組んでもらうのが良いでしょう。また、自己肯定感を育てる事ができるよう、失敗を叱責するのではなく、「大丈夫だよ」「こういう風にしてみる?」等という温かい見守りの姿勢を意識してみて下さい。

まとめ

ぺんぎん保育園では、子どもの主体性を育む関わりを通して、自分を認めてくれる温かな職員や遊んでみたいと思う環境を整える事で「明日もまた来たい!」「これもやってみたい!」という気持ちを育てていきたいと思っております。ご家庭でもゆとりのある際に、できる箇所から少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

次回は主体性を育む環境についてお話していきたいと思います。

この記事を書いた人

静岡市出身。保育士として11年程度経験したのち、小規模保育園や認可保育園にて7年間園長業務に従事。単身赴任から久しぶりに地元である静岡市に戻り株式会社アクタガワに入社。子育て事業部SVとして日々奮闘中。趣味はサッカーと温泉(サウナ)、旅行。ダイエット継続中、目指せ65kg!

入園をお考えの保護者様へ

当園は、今年度・次年度に入園をお考えの保護者様はもちろんのこと、
静岡市にお住まいの保護者さまや産前産後期の保護者様に対して、育児支援を行っております。
0歳~2歳の乳児に関するお悩みに対して個別相談も行っておりますので、お気軽にお問合せください。
保育士、看護師、栄養士がチームになり解決に向けて対応を行います。

目次
閉じる