みなさま、はじめまして。ぺんぎん保育園の三枝 (さえぐさ)と申します。
私は、現在新卒4年目です。1年目は、介護事業で介護福祉士として働いてきました。昨年 (2021年)7月に介護事業から子育て事業に異動してきました。そこで本日は異動してからの半年以上の期間を振り返り、「異動してからの心境」「現場を経験して学んだこと」「これからの保育園に対する想い」の3点をお伝えします。
介護施設からの異動
私は、3年半の間、介護福祉士として、高齢者(お客様)にサービスや支援等を行ってきました。去年の7月に、子育て事業に連携推進員として、異動してきました。元々、子供が好きで機会があればチャレンジしてみたいことを会社に伝えていたこともあり、異動の知らせを聞いた時は嬉しかったです。その反面、慣れた介護とは異なる職種な為、不安もありました。そこで、8月から1歳児の担任補佐として現場を経験することになりました。当然ながら、最初にイメージしていた保育現場とは異なり、想像以上の大変さやたくさんの戸惑い・迷いがあり、正直楽しさを感じるより、一日を乗り越えることに一生懸命だった様に思えます。何度もくじけそうになっては、周りの保育士の先生たちに励まされてきました。また子どもたちの笑顔にも何度も救われました。
現場を経験して学んだこと
そんな保育士見習いとして、現場の経験を通して、感じたことを大きく3つに分けて、話します。
①子供達への声掛け
1歳児は、コミュニケーションを取れないこともあり、椅子に座らせたい時、どんな声掛けや対応をすればよいのかが分からなかったです。「○○くん、おやつだから座りましょう」と言っても、泣いたり嫌がったりして、全然座ろうとしませんでした。そんな時、先輩の保育士は「どうしたの?まだ遊びたかったの?」と聞くと、落ち着いて「うん」と答えました。「まだ、遊びたかったんだね、じゃあおやつ食べたら遊ぼうね」と伝えると、椅子の方に向かって歩き始めました。その日の振り返った時に、座らせる方法を尋ねると、先輩の保育士から、「子どもの気持ちを受け止め、聞いてあげること。先生が子供たちをコントロールしようとしない方がいい。」と答えてくれました。確かにその通りだなと思いました。私は、その時、座らせようという思いが強くて、子供の気持ちや想いに対する理解が足りていませんでした。常に子供達の気持ちに寄り添い、受け止め、コミュニケーションを取っていくことが大事だと学びました。
②主活動について
主活動とは、一日の保育のメインとなる活動のことで、絵本プログラムや運動プログラムやお散歩です。特に散歩の際は、靴下を履くのが嫌だったり、帽子を絶対に被りたくない子もいました。最初は、なかなか苦戦してしまいました。ところが保育士がうまく園児を誘うと、園児から「さんぽ、いく」と言って、自ら靴下を履こうとするのです。ただ、誘うのではなく、いろんなやり方があるんだなと感じました。一人ひとりによって、アプローチの仕方や方法を変えていくことが大切だなと思いました。
③お昼寝 (午睡)について
寝かしつけの方法から手探りで、保育士にやり方を聞いたり、アドバイスをもらったりしました。午睡も、「なんで寝ないのかな」「早く寝て欲しいな」と思ってしまうと、それが子供に伝わり、もっと寝なくなってしまうことが分かりました。また、布団で寝るときや抱っこで寝るとき、全く寝ない時等、日によって違うので、保育士側も心を落ち着かせて午睡を促すことが1番大事だと分かりました。座らせる時と同様、子供達の気持ちを第一に考えて寝かせることが必要だと感じました。
日々の現場では、大変なこともありますが、やりがいや嬉しいこともたくさんあります。やりがいとして、子供達の日々の成長を見れることです。なかなかお話しができない子が、日がたつにつれて喋れる言葉が増えたり、会話が上手になったり、子供達同士でも、言葉のやり取りが可能になり、笑顔で楽しく遊ぶことが多くなりました。また、夕方頃、少し疲れた時、「せんせいー」と言いながら、抱きついてくれることがあり、とても癒されます。また、2歳児のお姉さん、お兄さんになると、私の名前を呼んでくれることがあり、とても嬉しい気持ちになります。
多くのことに悩みながらも、考え、学び、成長し、とても良い経験が出来ました。この経験を通して、自分自身が一回りも二回りも成長出来たと思います。
これからの保育園に対する想い
介護事業からの異動現場での経験を経て、様々な困難を乗り越えながらも、今とても前向きな気持ちでいます。これから、より良い保育園にしていくために、来年度からは連携推進員としてより多くの業務を頑張っていきたいと思います。日々の現場で、保育士が働きやすい環境作り子供達が安全に楽しく過ごせること、保護者に対してここの園なら安心して預けられると思ってもらうことを目標とします。また、介護事業との連携や交流を積極的に行っていき、高齢者も子供達も笑顔が溢れるようにしていきたいです。縁の下の力持ちになって、保育園を支えていきたいと思います。
以上が、私が介護事業から子育て事業に異動してから今までのことです。周囲の職員にも恵まれて、教育にも力を入れてくれている保育園で働けてよかったと思ってます。少しでも早く独り立ちをして、恩返し出来る様に尽力して参ります。