7月7日は七夕です。保育園には七夕の飾りや製作物が並べられ、星空に囲まれているような気分になりました。子ども達は七夕の日以前、絵本で七夕について知り、飾りの製作や歌の練習を行い、七夕への期待が少しずつ高まっていったようでした。
今回は、ぺんぎん保育園の子ども達が読んでいた七夕の絵本と、七夕の日に向けて行った製作、七夕当日に行ったつどいの様子をご紹介します。
絵本の紹介
年に一度の七夕の日、“ちゅーたん”は短冊に、「無くした帽子が見つかりますように」と帽子の絵を描きました。ところが、ちゅーたんの短冊を見たユーフォーが勘違いをして、ちゅーたんの宇宙の旅が始まります。宇宙では“ちゅーおりひめさま”が待っていて…。小ページの仕掛けがあり、小さな子どもでも七夕の雰囲気を楽しむことができる絵本です。
絵本の読みあい
細かい星がたくさん描かれた夜空のイラストに、興味津々な子ども達です。絵本を読んでいると、きらきらぼしやたなばたさまの歌を歌いだす子がいました。2歳児クラスのお友達の中には物語の内容を理解できる子がおり、「ちゅーたん、間違えて連れてかれちゃったね~!」と笑いながら絵本を読んでいました。まだ物語が理解できない小さなお友達も、絵本のイラストや仕掛けに夢中になり、七夕の雰囲気を楽しんでくれている様子でした。
製作の様子
七夕の飾りを製作しました。1歳児、2歳児クラスのお友達は、半紙に絵の具を滲ませてお月さまを作りました。薄い半紙を破らないよう慎重に、筆で絵の具をたらします。上手に絵の具がのると、じわじわと絵の具が滲んでいく様子を見る事ができ、「うわぁ、きれいだね」と感動している様子の子ども達でした。お月さまの上に、自分たちで顔を描いた織姫様と彦星様を飾り、完成です。
筆での作業がまだ難しい0歳児クラスのお友達は、手形で織姫様と彦星様を製作しました。4月から何度か手形をとっているためか、慣れた様子の子どもたち。手を画用紙に近づけると、自分で手を開いてくれるようになりました。手に色を付けると、嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
仕上げに保育者が星を付けて、きれいな夜空を連想させる素敵な七夕飾りが完成しました。子ども達は揺れる星を気に入ってくれた様子でした。
七夕のつどいの様子
七夕当日の7月7日は、七夕のつどいを行いました。七夕のお話しやたなばたさまの歌を楽しみました。七夕物語は難しい内容のお話しですが、真剣な表情で聞いてくれました。たなばたさまの歌は、七夕の少し前から歌っていたため覚えている子が多く、自信満々な様子で、大きな声で歌ってくれました。
お話しや歌の後は、1人ずつ船に乗って天の川を渡って遊びました。保育者が段ボールの船を動かすと、揺れが心地よいのか中で落ち着いた表情になる子がいたり、天の川に興味津々で触ろうと手を伸ばす子がいたり、それぞれの楽しみ方で天の川渡りを満喫してくれた様子でした。
最後はみんなで集合写真を撮りました。「船に乗るの楽しかったね~」と話しながら、カメラを向けるとノリノリでポーズを決めてくれた子ども達でした。
短冊のかざりつけ
短冊は、保護者の皆様と子ども達とで一緒に飾っていただきました。「どこに付けようか?」「抱っこで高いところにつけられるかな?」と、保護者様と相談しながら飾っていました。大好きな保護者様と飾りをつける時の子ども達はとっても嬉しそうで、保育園では見られない表情を見せてくれました。
短冊には「トランポリンでいっぱい遊べますように」や「アイスクリームをたくさん食べられますように」と子どもらしい願い事や、「家族全員健康で過ごせますように」「健やかに成長してくれますように」と保護者様からの願い事など、素敵な願い事がたくさん書かれていました。みんなの願い事が叶いますように。
保育士のコメント
七夕の絵本やお話しは、小さな子には少し難しいように感じます。しかし子ども達は七夕に興味津々で、お話しを理解しようと真剣な表情で聞いたり、子ども達から保育者に質問をしてくれたりする様子が見られました。難しい事を理解しようと一生懸命になる子ども達の姿に感動しました。
今回の絵本プログラムで七夕のお話しを理解できなくても、子ども達が七夕に興味を持つきっかけになり、行事の雰囲気を楽しんでくれている事を感じる場面が多くあり、保育士として嬉しく思いました。
興味のあるもの、好きなものに夢中になる子ども達からは、強いエネルギーを感じます。今後も子ども達の興味関心に沿った保育プログラムを計画し、子ども達が夢中になれる活動をしていきたいと思います。