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旬を味わう ~さつまいもを食べよう~

管理栄養士の山内です。朝晩は冷え込む日もありますが、お散歩で秋を探すのが楽しい季節になりました。みなさんも色とりどりの秋を楽しんでくださいね。ぺんぎん保育園では先日、自分たちで育てたさつまいもの収穫が行われ、土の感触や収穫など自然を感じながら楽しんでいる様子が印象的でした。そこで今回は今が旬のさつまいもの魅力をお届けします。

目次

さつまいもの種類

焼き芋 ホクホク系

日本では60種類以上ものさつまいもが栽培されています。近年の焼き芋ブームもあり、紅あずまや鳴門金時などのホクホク系シルクスイートや安納芋などのねっとり系といった好みの食感で品種を選べるようになってきました。ホクホク系は天ぷらや大学芋にしてもおいしいですよ。また、果肉の色が紫やオレンジなどカラフルな品種もあり、色を活かしてサラダやスープ、お菓子に利用されています。

さつまいもの栄養

おいもほりの様子2歳児

さつまいもの栄養成分の最大の特徴は便秘の改善効果が期待できる豊富な食物繊維です。食物繊維は人間の消化酵素では分解されずに腸に運ばれるもので、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2つがあります。「水溶性食物繊維」は水に溶けて糖質の吸収をおだやかにしたり、コレステロールの排出を助けたりする役割があります。また、腸内で善玉菌のエサとなって腸内環境を整えてくれます。一方、「不溶性食物繊維」は腸で吸収されずに大腸に届くため、便の量が増えます。腸内の水分で膨らむ性質があり、腸が刺激されぜん動運動が活発になることが期待されます。さつまいもには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がどちらも含まれていてその割合は不溶性食物繊維の方が多いそうです。また、さつまいもを切った時に切り口から出る白い液体のヤラピンという成分が腸の働きを促し、食物繊維との相乗効果で便秘の改善に効果的です。食物繊維以外にビタミンCもみかんに匹敵するほど豊富に、しかも加熱しても壊れにくい形で含まれています。

さつまいもの選び方と保存方法

皮の色が鮮やかでツヤのあるもの、傷や黒ずんだ部分がなく、ひげ根が少ないものを選びましょう。糖度が高いものは切り口にアメ色のみつが染み出てくるので、黒いみつの跡があるものは良いでしょう。年明けから春にかけて出荷される貯蔵されたさつま芋は、デンプンが糖化し、水分も抜けることで甘さが濃くなるそうです。さつま芋は乾燥と低温に弱いので、冷蔵庫には入れずに、新聞紙に包んで風通しのよい冷暗所で保存しましょう。1本丸ごと使いきれずに残ってしまう場合は、ラップに包んで野菜室へ入れます。

さつまいもを使ったレシピ

さつまいもご飯
電子レンジで加熱したさつまいもを混ぜるだけの簡単メニューです。

<分量>4人分
ご飯     560g
さつまいも  200g
いんげん   2本
バター    40g  


<作り方>
①さつまいもは皮ごとよく洗い、皮をつけたまま1㎝の角切りにして5分ほど水にさらして水気を切っておく。いんげんはすじを取り、小口切りにする。
②耐熱容器にさつまいも、いんげん、バターを入れてラップをし、電子レンジで5分加熱する。(追加過熱が必要な場合は少しずつ行う)
③温かいごはんに②を加えて混ぜ、器に盛りつける。

さつまいも茶巾                                              あん状のものを布巾やラップで包んでひねり絞り目をつけたものを茶巾しぼりといいます。お子さんと一緒に作れますよ。

<分量>12個分
さつまいも  500g
砂糖     100g                                               牛乳     60ⅿl 

<作り方>
①さつまいもは皮をむき2㎝幅に切り、5分ほど水にさらして柔らかくなるまで茹でるか蒸す。
②①を火からおろし、熱いうちにつぶa裏ごしするとなお良い)。
③②に砂糖、牛乳を加え、練り合わせる。                                             ④ピンポン玉大をラップに取り形を整えて完成。

いもけんぴ                                                   カリカリほくほくの食感が楽しい、とまらなくなるおいしさです。

<分量>4人分
さつまいも  400g                                               揚げ油    適量
水      60g                                               砂糖     100g

<作り方>
①さつまいもはよく洗い水気をふき取り、左右を切り落として約5㎝の幅に切り分ける。
②油を入れたフライパンに①を入れ、中火でカラリと揚げ、油を切っておく。
③別のフライパンに砂糖と水を加え中火で煮詰めて飴状にし、②を加え混ぜ、バットに広げて冷ましたら出来上がり。                                           

まとめ

子どもたちも大好きなさつまいも。ごはんにしてもおやつにしても喜んで食べてくれるでしょう。一年中出回っている食材ではありますが、旬を味わうことはそれだけで食育になります。ぺんぎん保育園でも旬の食材を取り入れた給食やおやつで子どもたちの五感 (味覚・視覚・嗅覚・触覚・聴覚)の発達を促すお手伝いをしていきたいです。

                                                                                                                            

この記事を書いた人

管理栄養士免許取得後、薬局や市の保健センターで健康相談、乳幼児健診フォロー、特定保健指導など担当し、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代に関わってきた。ぺんぎん保育園には2017年の開園時より勤務しており、日々安心で安全な給食を提供できるよう努めている。

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