葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

6月の絵本『てるてるぼうず』

こんにちは。保育士の廣島です。梅雨に入った6月は、室内でも楽しく過ごせるように、子どもたちと一緒に絵本を読んだり製作をしたりして、季節を感じながら日々を過ごしていました。

中でも子どもたちの関心が高かったのが“てるてるぼうず”。「はやく晴れるといいね」「あした晴れるかな?」と、空を見上げる様子も見られました。今回は、『てるてるぼうず』の絵本をきっかけに行った製作活動や、読み聞かせの様子、子どもたちのかわいらしい反応をご紹介いたします。

目次

絵本の紹介

可愛らしいてるてるぼうずと空模様の変化が、オノマトペでやさしく描かれた絵本です。てるてるぼうずの小さな表情の変化や、美しい景色を通して、子どもたちが自由に想像を広げながら楽しめます。

絵本の読みあいの様子

絵本を読み進めるうちに、てるてるぼうずの表情や背景の風景の変化に、子どもたちはどんどん引き込まれていきました。

「かあかあ!」とカラスの鳴きまねをしてみたり、窓の外を指さして「おそと!」と声に出して楽しんでいました。絵本の世界に気持ちを重ねながら、思い思いのやりとりを楽しむ子どもたちでした。

てるてるぼうずの製作

絵本を楽しんだあとは、てるてる坊主の製作へ。お花紙をビリビリと破いたり、くしゃくしゃに丸めたりしながら、音や感触を味わうようにして袋に詰めていきました。目や口のシール貼りにも夢中になり、それぞれに表情豊かなてるてる坊主が出来上がりました。

「もっとシール貼りたい!」「シールちょうだい!」と声があがるほど、意欲的に取り組む姿も見られました。絵本に登場するてるてる坊主と自分の作品を見比べて「いっしょ!」と喜んだり、保育者の顔にシールを近づけて笑い合ったりする姿も。そうしたやりとりの中で、顔のパーツへの関心も自然とふくらんでいき、やりとりを楽しむ微笑ましい姿が印象的でした。

1歳児クラスでは、紙皿に水性ペンで“カキカキ”と殴り書きを楽しみました。ペンを握って自由に動かしながら、線がつくことに気づいて嬉しそうに笑ったり、ぐるぐると夢中になって描いたりする姿が見られました。

出来上がったカラフルな模様は、てるてるぼうずと一緒に保育室に飾りました。にぎやかな色合いと、子どもたちの手の動きが感じられる作品に、見ているこちらも思わずにっこりしてしまいます。

てるてるぼうずを見る子ども達

完成したてるてる坊主を保育室に飾ると、「ここ!」「○○ちゃんの!」と何度も指をさして教えてくれました。自分の作品を見つけてうれしそうに伝えるその姿に、達成感や愛着が感じられました。

保育士のコメント

梅雨の時期も、子どもたちにとっては発見や楽しみにあふれた季節です。「雨だね」「おそと行けないね」と言いながらも、絵本を通して空模様や天気のうつろいに興味をもつ姿が見られました。「はやく晴れるといいね」とてるてるぼうずに話しかけたり、窓の外を見ながらお天気を気にする様子はとても可愛らしかったです。

お花紙を破ったり丸めたりする紙遊びを楽しみながら、少しずつ形になっていくてるてる坊主。子どもたちが楽しんだ紙遊びが、ひとつの作品としててるてる坊主に形を変え、とても愛らしいものができ上がりました。この時期ならではの製作としてはもちろん、「晴れてほしい日のおまじない」として、おうちでもお子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

「おうちでも作ったよ」「お風呂で歌ってるよ」というお話もいただき、園での経験がご家庭に広がっていることをとても嬉しく感じました。絵本をきっかけに、自分の気持ちや願いをことばにして表そうとする子どもたちの姿から、心の育ちも感じられた活動でした。これからも、季節のうつろいや自然に寄り添った保育を大切にしていきたいと思います。

この記事を書いた人

静岡市出身。幼稚園教諭として担任業務を経験する中で、乳児保育の重要性を実感し、一人ひとりと丁寧に関われる小規模保育園での勤務を志しました。子どもたちは皆それぞれに個性があり、その違いを大切にしながら、愛情をもって日々向き合っています。子どもたちの笑顔に、日々癒されながら保育に携わっています

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