こんにちは。保育士の池谷です。朝夕は少しずつ秋の気配を感じるようになりましたが、日中はまだ暑さが残る9月。園ではプール納めを終えた後も、気温の高い日には子どもたちと水遊びを楽しみました。
そんな夏ならではの遊びとぴったり重なったのが、8月の絵本『こぐまちゃんのみずあそび』です。絵本をきっかけに、子どもたちは水鉄砲やスプラッシュ遊具で夢中になって遊び、ごっこ遊びや物語づくりへと広がっていきました。今回は、その活動の様子をご紹介します。
絵本の紹介

こぐまちゃんとしろくまちゃんが庭で水遊びを楽しむ様子を描いた絵本です。ジョウロやホース、バケツや水鉄砲などを使って夢中で遊ぶ姿からは、水の冷たさやきらめきまで伝わってきます。泥んこになりながら自由に遊びを広げるこぐまちゃんたちの姿は、子どもたちに「自分もやってみたい!」という気持ちを自然と引き出してくれる一冊です。
絵本の読みあいの様子
絵本の読みあいでは、水遊びの場面になると「やる!」「入りたーい!」と元気な声があがりました。次はどんな遊びが出てくるのかと、ワクワクしながら楽しんでいる様子が印象的でした。
水遊びの様子
てんとう虫スプラッシュで大盛り上がり
てんとう虫の形をしたスプラッシュ遊具から噴き出す水を柄杓にため、自分にかけて「つめたーい!」と笑ったり、保育者にかけて「キャー冷たい!」と返されるやりとりに夢中。子ども同士で「もう一回!」と声をあげ、何度も繰り返し楽しんでいました。
消防士ごっこに発展!
水鉄砲を手にすると、壁に向かって「放水開始!」と声をそろえたり、友だち同士で水を掛け合ったり。絵本のイメージをふくらませながら役になりきり、言葉を交わして遊ぶ姿が見られました。
ごっこ遊びに広がる想像の世界
「わたしはママになるから、○○くんは赤ちゃんね」と役を決めて遊んだり、プールでの経験から「ワニさんになろう!」と水の中をワニ歩きで進んだり。絵本と自分たちの体験が重なり合い、物語をつくりながら遊ぶ姿がありました。
絵本の世界から広がった遊びは、子どもたちが友だちと関わりながら想像を膨らませ、新しい体験を創り出すきっかけとなっていました。
保育士のコメント
『こぐまちゃんのみずあそび』は、水を使ったさまざまな遊びが描かれていて、実際の水遊びと自然につながる絵本です。子どもたちは「やりたい」という気持ちを素直に表し、水の感触や冷たさを体いっぱいに味わっていました。
絵本と遊びが結びつくことで、子どもたちの毎日はより豊かになり、笑顔があふれます。その瞬間を大切にしながら、一冊一冊の絵本を通して「楽しい!」が広がっていく時間をこれからも見守っていきたいと思います。
これからは水遊びの季節が終わりますが、ご家庭のお風呂でも絵本の世界を楽しむことができます。お子さまが「やってみたい」という気持ちを表したときには、ぜひ一緒に遊びに加わってみてください。小さな発見や笑顔を、ご家庭でも一緒に喜んでいただければと思います。


















