私は、この4月から園長代理としてぺんぎん保育園の一員として働いています。 人は、初めての集団(会社等)に所属した時、これまでの経験と違う制度やその仕組み、もっと言えば人の仕草まで、何か違うんじゃないかと感じることがあると言います。しかし、その集団に馴染んでしまえば、その疑問は薄くなってくるものです。 そこで、まだ新鮮な私が、ぺんぎん保育園を見て感じたことを紹介したいと思います。
施設について
来園していただければわかると思いますが、とにかくきれいです。ホームページ上の写真では、全体が見えないのでもちろんきれいに見えますが、実際にゴミ一つ落ちていない園内です。その理由はすぐに分かりました。子ども達はどこでも触ります。何でも口にしたくなります。つまり、子ども達の安全に気を配り清掃をしているということなのです。 園内は、年齢別の園児のスペース以外に、病児室、病後児室も備え、病気をした園児のための保育も可能としています。 また、少しでも子どもに危険であると思われる箇所が見つかると、すぐに修繕し、安全に生活できる空間を意識的に作っているのも事実です。
職員について
職員の表情がとても良いと感じました。言語(内容)が理解しにくい乳幼児にとって、大人の発信する表情はとても大切なコミュニケーションです。 例えば、メラビアンの法則では、人間の第一印象は6秒から30秒で刻み込まれ、その印象の読み取りは、顔の表情55%、声の調子(トーン)38%、言葉(内容)7%と言われます。私たちは、自分の思いをしっかりと伝えたいとき、多くの場合言葉を用います。正確で適切な言葉が有効と考えるからです。しかし、この法則によれば、伝達されるものの98%がなんと言語以外(ノンバーバル)ということになります。表情というものはそれほどまでに大切なんです。ぺんぎん保育園の職員のみなさんはこの表情を意識して子ども達と接しているようです。 その他、よく気付き、良く動き、園児に対しての話し方など持っている技(保育技術)は感心するものばかりでした。
園児たちについて
園児たちは、思い思いに伸び伸びと感じで過ごしています。まだ自分が自分がという年齢でもあるので、自分の欲求を先生に伝え、時には泣いたり、しゃがみこんだりはありますが、それでも少しずつ成長しているように見えます。子ども同士の関わりの中で、「どいて」→「いいよ」や「かして」→「ありがとう」等の言葉のやり取りが聞かれたときには、びっくりしたほどです。 少人数ではありますが、子ども達は、人を意識し、集団の中で学んでいます。