こんにちは、子育て事業部の齋藤です。さて今回は私が保育するにあたっての配慮している 子どもとの関わりについてお伝えしようと思います。
“保育士の仕事”としてまず思い浮かべる事が、乳幼児との関わりではないでしょうか。書き始めたらキリがないほど、子どもとの関わりで配慮する事はたくさんありますし、年齢によっても様々ではありますが、このコラムではぺんぎん保育園のお預かりしている0.1.2歳児の子どもに特化してお伝えしていきます。
自己肯定感を育む関わり
安心できる環境下で自分の思いを存分に発揮できるよう、以下のことを心がけています。
●行動や発した言葉を受容し、応答的な関わりを意識する
言葉で伝える事が難しい年齢の子は、持っているおもちゃや指差しした事に対して「そうだね、〇〇だね」と受容し、思っている事や感じている事に共感しています。
●戸惑っている場面では選択肢を与え、決めた事を認める
自分で考えて決める事が難しい時には「こっちとあっち、どっちにしようか?」と選択肢を与える事で、自分で決めようとするきっかけ作りをしています。
●失敗した時に責めない
「大丈夫だよ」と安心できる声かけ、関わりを意識しています。それが次の挑戦へと繋がります。
●“遊んでみたい”と思える環境を作る
興味関心・発達に合わせて遊びの環境を整えます。意欲的に遊べる環境を構成する事で子どもの思いに共感したり、認めたりする事がよりできるようになります。
●集中して遊んでいる時にあえて遊びに入らずに見守る
保育士という仕事柄、子どもと遊ぶというイメージがあると思いますが、一つの遊びに集中している時はあえて中には入らず、必要なフォローや子どもからの関わりがあった際に適切に関われるように意識しています。無理に大人が入る事によって子どもの自由な発想・遊びを妨げないようにしています。
このような関わりを行っていく中で「この人は自分の事を認めてくれる、じゃあ次はこんな事をやってみよう」と主体性が成長し、信頼関係も育まれます。
“極力”「ダメ」と言わない
大人でも頭ごなしに「ダメ」と言われると嫌な気持ちになるかと思いますが、幼い乳幼児には大人程の言葉の理解が難しい為、より否定された気持ちになります。
実際にそのような場面になった時は“その時の気持ちを受け止めたあとに約束事を伝える”事を大切にしています。
お友達のおもちゃを取ってしまった場合には「欲しかったよね、面白そうだよね」と受け止めつつも「 “貸して”って一緒に言ってみようか」と、関わり方を具体的に伝えるようにしています。
それでも本当に危険な行動をした時、する時には「ダメ!」と、とっさに言葉に出たり、言ったりします。普段は意識して極力言わないようにしていますが、私も人間なので絶対に言わないという事はありません。
あえて言うときは“しっかりと伝えたい時”。いつもと違うテンションで関わる事で「これは本当にいけないんだ…」と感じる事ができます。普段から受容された関わりをしている事で信頼関係があると受け止めやすく、その後の関係に悪影響が出にくいです。
やってはいけない、危険なものは避けた環境設定
そこに興味のあるものがあればチャレンジしたくなるもので、乳幼児は大人が「これはやってほしくないなぁ…」と思うことを楽しむ天才です。その度に「ダメ」と言っていたら自己肯定感は育まれません。あらかじめ子どもに触れさせたくないものは手の届くところに置かないようにしましょう。「ダメ」と言わない環境を作っておくことで、お互いにストレスなく過ごす事ができます。また口に入れたら誤飲の恐れがあるもの、年齢や発達に合っていないものも避けるようにしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。過去のコラムでもお伝えしている通り、子どもの主体性を育てる為に自己肯定感を高められるように関わる事が大切です。子どもが「保育園たのしい!」と思える環境を作り、受容される職員のもとで安心して過ごせる事ができるよう、これからも日々試行錯誤をしながら精進してまいりたいと思っております。