葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

11月の保健教室「鼻かみ自分でできるかな?」

ぺんぎん保育園看護師の服部です。

12月に入り、寒さも本格的になってきましたね。街中でもイルミネーションやクリスマスツリーを施した施設を多く目にするようになりました。保育園でもクリスマスをテーマにした製作を行うなどして、園児と共に季節を感じています。

そんな楽しいイベントを元気に過ごせるよう、今回の保健教室では幼児にはなかなか難しい“鼻かみ”の練習を行いましたのでご紹介します。

目次

12月は鼻水が多い時期

12月といえば、保育園では鼻水を出している園児が増える時期です

鼻水は本来、ほこりやウイルスなどの異物を体の外に出そうとしてくれるとても体にとっていい働きなのですが、その鼻水が体に長く留まってしまうと、様々な問題が生じてしまいます。

ウイルスや細菌に感染すると、黄色い膿のようなものが混じった鼻水になります。

特に黄色い鼻水は排出されず、耳に流れ込むと中耳炎、鼻に留まると副鼻腔炎(蓄膿症)など病気に罹ってしまうことがあります。子どもが鼻水を出しているとなるべく早く出してあげたいですよね。

幼児には難しい鼻かみ

しかし 0-2歳児に鼻水を鼻で「フン」と出してと言葉で言ってもなかなか伝わらず、自分でティッシュで鼻をかむことはまだまだ難しい時期です。

保育園でも、つい手で鼻水を拭ってしまったり、鼻をすすっている様子を目にします。鼻水を手で拭うと手に鼻水が付きます。その手でおもちゃなどを触ってしまうと、おもちゃや直接手を介しても風邪が広まってしまうため、保育園看護師としてはどうしても避けたいところです。

まだまだ鼻をかむことが難しい園児に対して、11月の保健教室では鼻かみ教室を行いました。

園児にも楽しんで教室に参加してもらえるよう、今回は遊びながら鼻から息を吐く練習を行いました。

「鼻かみ教室」の流れ

まず保健教室に入る前に、ばい菌についての絵本を読みました。コロナ禍で子どもに対してばい菌について分かりやすく説明している本が増えましたね。どの本もばい菌がどのように人から人に移っていくか、子どもにも分かりやすく書かれています。

次に園児に「どうして鼻水が出るの?」「鼻水が出たらどうすればいい?」と問いかけてみました。みんな大きな声でたくさんの意見を出してくれました。

では鼻かみの実践です。実際にティッシュで鼻をかむ前に、鼻から息を出す練習を行いました。

お花紙を星型にくり抜き、それをクリアファイルの上に置き、鼻息で飛ばします。お花紙はとても軽いので、鼻息でも簡単に飛んでいきます。園児には1人1人、鼻息でお花紙を飛ばしてもらいました。

0歳には少し難しかったですが、1、2歳児では鼻息で上手に飛ばすことができました。

お家でも鼻かみできるかな?

今回は鼻水の話を主に行いましたが、手やのどにばい菌が住み着いてしまうと同じように風邪を引いたりしてしまいます。

おやつを食べる前は手を洗ったり、外から帰ってきたらうがいをすることなども最後に加えて説明しました。

鼻かみは1度練習しただけで完璧に行うことは難しいので、ご家庭でも鼻息を出す遊びを取り入れてみるなど、ぜひ練習してみて下さいね。

この記事を書いた人

東京の総合病院の救命救急センターで5年間看護師として従事。ERやICUにて子どもの病気や怪我を多く経験。結婚を機に静岡へ移住、アクタガワへ入社。救命救急での経験を活かし、常に緊急時の対応を想定しながら仕事に励んでいる。

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