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離乳食の進め方② 離乳中期(生後7、8ヵ月)

管理栄養士の山内です。陽射しの暖かさに春を感じられるようになってきましたね。

旅立ちの春を迎え、ぺんぎん保育園のくじら組のお友達はいよいよ卒園です。給食やおやつの前の手洗いを自分で気づいてできるようになったり、スプーンとフォークでこぼさず食べるのが上手になったりとたくさんの成長を見せてくれました。4月から新しく通う保育園、幼稚園でも自分らしさを大切に楽しい時間を過ごしてもらいたいです。

さて、シリーズで紹介している離乳食の進め方ですが、今回は離乳食中期編です。

目次

離乳食初期から中期に移行する目安

ベビーチェアに上手に座る赤ちゃん

離乳食中期は、2回食に慣れ、1日2食を定着させる時期です。初期から継続して、食べることに慣れるのはもちろんですが、母乳やミルクだけでは足りなくなってくる栄養を補う目的もあります。離乳食初期から中期に移行する目安として、

  • 離乳食を始めて2ヵ月ぐらいたった生後7、8ヵ月頃で、スプーンを口に入れると上唇と下唇を閉じて飲み込める
  • 1回の離乳食を、10さじくらい食べられる
  • お座りが安定している

などのサインが現れるようになったらステップアップするのにちょうどいい時期です。

離乳食の進め方

離乳食の進め方 中期

離乳食のタイミングは、1日2回、母乳やミルクの前がよいでしょう。母乳やミルクは、離乳食後の2回以外に、授乳リズムに沿って1日3回程度、1回量200mlを目安に赤ちゃんが欲しがる分を与えます。

  • 2回目の離乳食は少量から始め、徐々に増やして1回目と同じ量に近づけます
  • いろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう、食品の種類を増やしていきます
  • 穀類肉・魚・豆類野菜・くだものを組み合わせ、栄養バランスに配慮していきます
  • 離乳食中期の前半から後半にかけ、徐々に水分を減らし、かたまりが残る形状に調理します

前半は、水分が少なめのマッシュ状や、やわらかく煮て細かく刻んだ野菜、角切りの絹豆腐のような形状です。白身魚などパサつきやすい食材は、片栗粉やヨーグルト、すりおろしたじゃがいもなどでとろみをつけ食べやすくします。

後半は、フォークで粗くつぶした野菜や、粗めにほぐした白身魚など、大きさや形がふぞろいなものを増やしましょう。

おすすめの食材

離乳食中期の食事

炭水化物  

米(おかゆ)が主な食材ですが、そうめん、うどん、パン粥などもおすすめです。

ビタミン・ミネラル 

ほうれん草や小松菜などの葉物野菜以外にも、ブロッコリーやとうもろこしにもチャレンジしてみましょう。

タンパク質

鶏肉のささみや納豆、水煮缶のツナ、完全に火を通した全卵や加熱した牛乳なども徐々に取り入れましょう。

水分が多くて食べやすく、少し歯ごたえを感じるメニューがおすすめです。食べられる食材の種類も増えてきますから、大人のメニューを作るついでに、少し取り分けておいたもので離乳食作りもできるようになります。味付けは、この時期はまだ必要ではありません。基本的に食塩などは使わず出し汁だけで柔らかく煮るなどして食材本来の味を教えてあげられるとよいでしょう。

万が一アレルギー症状が出たときに原因が特定しやすくなるよう、初めての食材を与える時には1食に1種類、ひと口量で様子をみましょう。変わった様子がなければ、徐々に増やして反応を確認していきましょう。

食べさせ方は?

離乳食を食べる赤ちゃんの様子⑦

基本的にはゴックン期と同じです。舌が上下に動くようになり、舌で上あごに押しつけて、モグモグと咀しゃくできるようになります。食材によって大きさを変えることも必要です。ベビーチェアで足が床や椅子の補助板につくように座らせて、安定した姿勢をとることで、あごや舌に力が入ります。 離乳中期で大切なことは、指で簡単につぶれるくらいの固さをモグモグできること、ザラザラやつぶつぶに慣れることです。豆腐の固さを目安にするとよいでしょう。離乳食の進み方には個人差があるので赤ちゃんの様子を見ながら焦らずすすめましょう。

この記事を書いた人

管理栄養士免許取得後、薬局や市の保健センターで健康相談、乳幼児健診フォロー、特定保健指導など担当し、赤ちゃんから高齢者まで幅広い世代に関わってきた。ぺんぎん保育園には2017年の開園時より勤務しており、日々安心で安全な給食を提供できるよう努めている。

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