こんにちは、ぺんぎん保育園の大石です。急激に気温が下がり寒暖差が激しい日もあります。体調を崩しやすい季節の変わり目になりました。園の子どもたちはお散歩に出かけ、気持ちの良い秋風に触れ、どんぐり拾いや落ち葉拾い、かけっこをして毎日を元気に過ごしています。
10月後半に、園では後期内科健診が行われました。そこで今回は、子どもたちに内科健診に興味を持ってもらおうと考え、保健教室を行いました。
お医者さんは何をしにみんなのところに来るのかな?
まず初めにポポちゃん人形を使い、内科健診のデモンストレーションを行いました。「お医者さんが来て、お腹をもしもし(聴診)して、お口をあーんと大きく開けたら先生がお口を見てくれるよ。痛いことはしないよ、みんなが元気かどうか調べてくれるからね」と説明をしました。
子どもたちは、お医者さんと聞くと、病院や注射など痛いことや嫌なことといったマイナスなイメージを持ち、とても不安になります。実際にお医者さんという言葉を聞いただけで不安になり泣き出してしまう園児もいました。
そのため私たちは、保育園看護師として小児科の経験を活かし、プレパレーションを行いました。
プレパレーションとは…
子どもが入院や治療、検査を受けるときに行う、子どもの発達に合わせた説明や配慮のことをいいます。 プレパレーションを行うことによって、子どもの恐怖心や不安を最小限にし、その子なりに入院や検査に向かえるように、子どもの頑張りを引き出すことが目的です。
園内での内科健診でも同様に、保護者がいない時に保育園にお医者さんが来る恐怖や、何をされるのかがわからない恐怖・不安があります。そのような感情は発達上、自然な気持ちの現れです。子どもたちの自然な感情を理解し、受け止めたうえで、プレパレーションを行うことを意識しました。
お医者さんになってみよう
次に、子どもたちには玩具の聴診器とポポちゃん人形を用意し、実際に触れてもらいました。子どもたちは、聴診器を手にすると自然とポポちゃん人形に聴診をしていました。写真はすべて1歳児さんの様子です。聴診器の使い方や、聴診をとてもよく理解しているのだと分かりました。
子どもは、プレパレーションにおいて、説明されるという受け身だけではなく、実際に検査室を見学したり、お薬が終わった分のご褒美シールを集めたりします。同様に保育園でも説明だけではなく、デモンストレーションを見て、聴診器に触れて体験をしてもらうことを大切にしました。
保育園看護師として
私たちは保育園看護師として、毎月子どもたちに健康や病気について楽しく伝えるをモットーに保健教室を行っています。健康や病気の話は満3歳児までの子どもたちには少し難しい話も多いですが、体験を含め、簡単に楽しく伝えられるよう努めています。他コラムでも毎月の保健教室について紹介しておりますのでご覧ください。