葵区上足洗・駿河区豊田の企業主導型保育園

10月の保健教室「手洗いでばい菌バイバイ!」

ぺんぎん保育園看護師の服部です。

暦の上では冬となり、朝夕はだいぶ肌寒くなってきましたね。10月中旬に保育園で苗から植えたさつまいも掘りを行い、子どもたちと一緒に季節の変わり目の体験を行いました。

巷では例年より早くインフルエンザが全国的に流行しており、また本来は7-8月にピークを迎える咽頭結膜熱(プール熱)ですが、季節外れの大流行を記録しています。10月にはぺんぎん保育園でも全職員のインフルエンザの予防接種を済ませ、新型コロナウイルス感染症が第5類感染症になり、初めての本格的な冬を迎える前に、園内の感染症対策へスタッフ全員が再度気を引き締めて取り組んでおります。

目次

「接触感染」や「飛沫感染」予防に重要な「手洗い」

インフルエンザ、新型コロナウイルス、咽頭結膜熱はいずれも飛沫感染と接触感染が主であり、せきやくしゃみ、それらの飛沫に触れた手や物を介して感染症が広がっていきます。

「飛沫感染」や「接触感染」などの言葉は新型コロナウイルス感染症により一気に一般の方に知られることとなりましたが、医療従事者にとっては感染症を予防する上で最も基礎的な知識です。

10月の保健教室では今年5月にも行った「手洗い」をテーマにしたものにしました。

手洗いの保健教室にはあえて年に2回指導を行うようにしています。手洗いは保育士や看護師にとって最も基本的な感染症対策でありますが、園児にとっても最も身近な感染症予防の1つです。感染症などが流行る時期を前にもう一度みんなで「手洗い」について学びを深める機会を作りました。

「手洗い」前に「手遊び」!

「手洗い」の保健教室では実際の説明の前に「手」そのものに注目してもらうために、手遊びから始めました。手遊びとは歌の歌詞に合わせて歌いながら手や指、身体を動かして楽しむ遊びです。目と目を合わせ、同じ動きと楽しさを共有しながら子どもとの距離を縮めることが出来ますが、 保育活動の導入で子どもの意識を集めるのにも有効です。ぺんぎん保育園でも先生に注目して欲しい時などに積極的に取り入れています。

0歳児にはまだ難しい手遊びですが、2歳児にもなると先生より大きな声で一緒に歌って踊ってくれるようになります。

手がきれいになって大喜び!

手遊びの次はホワイトボードの大きな手の模型を使ってばい菌が増える様子をイラストを使って説明しました。手を洗った後の様子なども分かりやすく解説していきます。みんな興味津々に聞いてくれました。

最後には「ばい菌スタンプ」を園児の手に付けて全員で手洗いの練習をしました。視覚的に手にばい菌がついていると汚れが分かりやすくなり、楽しみながら手を洗ってくれるようになります。また、手を洗い終わったあともばい菌スタンプが綺麗に取れているか確認している様子もみられます。途中「手洗いのうた」のCDを流しながら、みんなで歌いながら手を洗いました。手を洗った後はみんなとても笑顔です。先生からの「キレイに洗えたね!」に園児は大喜びでした。

0歳児で自立した「手洗い」?!

手洗いは保育活動の中でトイレの後、散歩の後、給食やおやつの前など、1日に何回も行いますが、ぺんぎん保育園では0歳の園児も手洗い場の前に立つと自ら手を洗ってくれるようになります。もちろんきちんと洗えるように保育士が介助を行いますが、ほどんどの0歳児は手でせっけんを泡立てたり、水で泡を流す様子がみられます。

0歳児は大人や1.2歳児の様子をよく見おり、実際手を洗う真似をしてくれるようになります。子どもが真似をするのは、その相手の真似をすることによって、その行動がどんな意味を持っているのか確かめようとしているからだそうです。どんな背景があって相手がその行動をしているのか、自らが経験することで学ぼうとしているようです。そのきっかけを大事にできるよう、月齢問わず、今後も園児との関わりを継続していきます。

この記事を書いた人

東京の総合病院の救命救急センターで5年間看護師として従事。ERやICUにて子どもの病気や怪我を多く経験。結婚を機に静岡へ移住、アクタガワへ入社。救命救急での経験を活かし、常に緊急時の対応を想定しながら仕事に励んでいる。

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