保育士の池上です。12月、クリスマスの飾りや製作の作品が保育室に増えていくにつれて、子ども達のクリスマスが楽しみな気持ちも大きくなっていくのを感じました。
クリスマスの絵本がたくさんある中で、特に子ども達の目を引いていた絵本『クリスマスにはおくりもの』と、ぺんぎん保育園で行ったクリスマスに向けた準備、クリスマス会の様子をご紹介します。
絵本の紹介
クリスマスイブの夜、すやすや眠る女の子のところへサンタクロースがやってきます。サンタクロースが靴下へプレゼントを入れようとすると「おや、何かはいっているぞ」女の子からサンタクロースへの贈り物が入っていました。次のクリスマスにサンタクロースへ贈る物まで考えている女の子。“相手を思う心”と“贈る楽しさ”が描かれた、見ていて優しい気持ちになる絵本です。
絵本の読みあい
クリスマスを楽しみにしながら、絵本に登場するクリスマスツリーやサンタクロースを見ていた子ども達。サンタクロースの表情が可愛らしく、真似しながら読む子もいました。繰り返し絵本を読むにつれて、子ども達のクリスマスへの期待がどんどん高まっていくのを感じました。
クリスマスツリーの飾り付け
自分たちより背の高いクリスマスツリーに心躍らせていた子どもたち。キラキラとしたオーナメントを手に取り「どこにつけようかな~」と悩みながら飾りつけをしてくれました。2歳児クラスの子ども達は、年下のお友達が届かない高い場所も飾ろうと、背伸びをしながら一生懸命につける様子が見られました。
クリスマスリース製作
クリスマスに向けて、紙皿を使ったクリスマスリースの製作をしました。クラスごと、発達に合わせた製作内容に挑戦したので、ご紹介します。
0歳児クラス
0歳児クラスの子ども達は、手形でサンタさん、足形でトナカイをつくり、リースに貼りつける製作をしました。大きなひげのサンタさんや目がキョロキョロと動くトナカイが気になるようで指さしながら、星形の小さなパーツもゆっくり慎重に貼りつけてくれました。
1歳児クラス
1歳児クラスでは、リースに緑色の折り紙やテープを貼りつけ、その後リースにあけた穴に紐を通して飾りつけしました。日頃から紐通しの玩具で夢中になって遊ぶ1歳児クラスの子ども達。製作での紐通しも楽しかったようで喜んで、紐を通す時には真剣な表情で、製作に取り組んでくれました。
2歳児クラス
2歳児クラスでは筆と絵の具をつかってリースに色を塗り、スポンジスタンプで雪のような模様を付けてから、好きな飾りを選んでボンドで貼りつける製作を行いました。紙皿を塗りつぶすのは意外と難しいようで、「まだ塗れてないところどこかな?」と何度も確認しながら塗り進めていました。好きな飾りを自分で選べることが特に楽しかったようで、「どれにしようかな~♪」とまるでお買い物をしているようでした。
サンタさんベルの製作
クリスマス会で使う予定のベルも、子ども達が手作りしました。シールやクレヨンでサンタさんの顔を製作して、様々な表情のサンタさんベルが完成しました。自分たちの製作したサンタさんから、リンリンと鈴の音が聞こえることが面白かったようで、保育室に飾っておくとよく子ども達が鳴らして遊んでいました。
クリスマス会の様子
いよいよクリスマス会の日、ぺんぎん保育園にはサンタさんがやってきました。会の中では、クリスマスのお話し、ステンドグラス風のクリスマスツリー製作、サンタさんベルの演奏、サンタさんからのプレゼント、を楽しみました。
ステンドグラス風のクリスマスツリー製作
好きな色のパネルを選び、そこへキラキラのシールを貼りつけます。パネルの色を通して見る世界が不思議だったようで、パネルを顔にあてて辺りを見渡していました。パネル1枚だと小さな三角形ですが、全員分を繋げると大きなツリーになりました。園にあるガラスの壁に貼り付けて、カラフルな光が差し込む素敵なクリスマスツリーになりました。
あわてんぼうのサンタクロースの演奏
あわてんぼうのサンタクロースの歌を歌いながら、自分たちで作ったサンタさんベルを鳴らします。クリスマス会に向けてたくさん練習して覚えた歌を、自信満々に大きな声で歌う子ども達。歌に合わせてベルも鳴らし、子ども達の元気な歌声とベルの優しい音が保育園に響きました。
サンタさんからのプレゼント
サンタさんが保育園に、すべり台のプレゼントを持ってきてくれました。大好きなすべり台を見て子ども達は目を輝かせ、「早くやりたい!」とドキドキワクワク。すべり台で遊ぶときのお約束を聞いてから、嬉しそうに何度もすべって遊んでいました。
クリスマスケーキ作り
クリスマス会の日の午後のおやつでは、クリスマスケーキを作りました。使い慣れない絞り袋に興味津々で、真剣な表情でクリームを絞っていました。黄桃と大きないちごを飾り付けるときには、「どこにのせようかな~」と考えながらニコニコ笑顔でした。小さな子もケーキを食べられるよう、ケーキにのせるクリームはヨーグルトで作りました。
クリームをたっぷりのせたケーキやフルーツを綺麗に並べて飾ったケーキ等、ひとりひとりの個性が溢れるケーキになりました。ケーキが完成すると「いただきま~す!!」と食べていた子ども達。自分で作ったケーキはより美味しく感じられたようで、普段はおやつを残してしまう子もこの日は「美味しかった!」と完食してくれました。
保育士のコメント
今回取り上げた絵本は、ぺんぎん保育園に通う年齢の子ども達には少し難しい内容でしたが、「どういうこと?」「なんで?」とたくさんの疑問が生まれ、絵本やクリスマスについて興味を深めるきっかけになったと思います。
「クリスマス会では何をするんだろう?」「早くクリスマスにならないかな~」と、ずっと楽しみにしていてくれました。子ども達の期待を感じて、クリスマス会の企画をする保育者にもより気合が入りました。
今まで使用したことのない素材を使った製作、絞り袋をつかったケーキ作り等、子ども達にとっての“初めて”にたくさん挑戦したクリスマスでした。これからも子ども達にたくさんの“初めて”や“楽しい”を経験してもらえるよう、様々なイベントや製作を企画していこうと思います。